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ピーナッツ・バター・バナナ・サンド
ピーナツ・バター・バナナ・サンド

ピーナッツ・バター・バナナ・サンド

アメリカのおもしろいのは、たいていのことに「選択」がついてくることだ。例えば「コーヒーor 紅茶?」という案配だ。
その顕著な例が『サブウェイ』だ。パンから始まって、素材はすべて選択、量まで選択できる。『スターバックス』も選択が多い。これが「自由の味」だ。逆に我が国では「定食」に見受けられるように選択無用。つまり決断する機会が少ない暮らしを強いられている。

アメリカでは選択の向こうにある自由。自分が決断していかないと事は始まらないことを毎日無意識に食事、ティタイムを通じて訓練されていることになる。運命は自分で切り開くというフロンティア精神は日常にしっかり生かされているわけだ。

ボクはその気風に憧れる。アフガン戦争でも、日本のメディアはインポッシブルと盛んに批判したが、アメリカは「自分たちはやってみせる」と逆だった。
そんな連中だから「食べる」ことも「生きるために食べる」が基本。必然的にシンプル・イズ・ベストになる。

だから料理といっても、日本人からすれば「ただ焼いただけだろ?」「ただ蒸しただけだろ?」みたいなのが多い。そういう連中だからイギリスから伝わった紅茶にしても『ティバッグ』にしてしまった。

器にしてもガラスより、軽くて割れにくいプラスチックにしてしまう。
プラスチックのボトルにティバッグを何本か放り込んで、ミネラルいれたら後は砂糖を注いでハイ、冷蔵庫。
数時間たてば冷たいアイスティが冷蔵庫の中で出来ている。
カップに移してみればカップの底には、砂のような砂糖が残っていて、飲むと舌の上で音がする。すごく雑な感じだけど、そのジャリジャリした音は「生きてる」音のように聞こえるから楽しい。

ママが作ったそれってやっぱり『お袋手作りのジャリ・ティ』なのだ?!
THE KING ことエルヴィス・プレスリーの大好物は「ピーナツ・バター・バナナ・サンド」

「ピーナツ・バター・バナナ・サンド」とは、バナナをフォークでつぶし、パンに塗る。それにピーナツ・バターを塗ったパンではさんでサンドウィッチにして両面を焼いたもの。
幼い頃、生活保護を受ける程貧しかった一家にあって、エルヴィス坊やにとってママが作ってくれた「ピーナツ・バター・バナナ・サンド」はご馳走だったのだ。いまでもエルヴィスの自宅のあるテネシー州メンフィスのレストランではエルヴィスの好物だった料理としてよく売られているし、ニューヨークはじめアメリカ中で食べられている。

それにしてもピーナツ・バターは日本ほど甘くない。それにアメリカのパンは日本のパンほど甘くない。サンドウィッチにした時に素材の風味をダメにしてしまうからだ。

簡単で何も考慮されていないように見えるアメリカの料理だけど、実はこまかい配慮がされているのだ。

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