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 パティ・スミスの出現には驚いた。どんな人間でも成功できることを見せつけられた気がした。
 彼女がこれから何をやるのか楽しみだ。
 彼女はランボオを崇拝視しているが私は今年ずっとランボオを教えていてランボオの後期、彼が死ぬ間際に書いたいくつかの最後の手紙を読んでいたんだ。そこにはこんなことが書いてあったよ。
 人生とはなんてみじめなものなのか。
 そして「今の私にあるのはもう動くことのない足だけだね」とね。私が興味を持っているのは彼女がこういったヒロイズムの一側面とどうやって関っていくかということだ。
 彼女は受難とどう関っていくのだろう?
 どうやって彼女は受難を乗り越え、無我の歌を奏でるエネルギーに満ちた女性、天駆ける女神になるのだろうか?というのはこれまでの彼女の主たる信条は不屈で個人主義的でランボオ・ホイットマン的我の功績によるものだったからだ。
 アレン・ギンズバーグ 
 
   〜アレン・ギンズバーグの詩集『吠える』の猥褻文書裁判に関して〜
 猥褻さが暴きだされるのは詩ではなく、ギンズバーグによって観察される対象の方だ。『吠える』のなかで猥褻にみえる巨大な浪費とは、機械化した現代世界の悲しい浪費であり、その世界は原爆や狂気じみたナショナリズムで自制を失っている。
 ギンズバーグが選んだのは、この世界の暗い側を、そのほとんどが哲学的アナーキズムの伝統に立つ、数人のアメリカの偉人たち、ネルソン・オルグレンやヘンリー・ミラー、ケネス・レクスロス、ケネス・パッチェンらといっしょに歩むことなのだ。
 ギングハーグは「アメリカ」という詩で、『吠える』に最高の弁護をおこなっているが、『吠える』ではこのような問いを投げかけている。
 「セメントとアルミからなる、どのスフィンクスが頭蓋骨たたきわり脳みそと想像力を食い尽くすのか?モーラックよ!孤独よ!汚穢よ!醜悪よ!ごみ箱と手にはいらないドル紙幣よ!階段の下で悲鳴をあげている
 子供らよ!軍隊で泣きべそをかいている少年たちよ!公園で涙をながす老人たちよ!」
 一言でいうと、これは、自分の子供たちが出くわしてほしくない世界である。かくして、戦争の惨事を告げるゴヤは猥褻とよばれ、ホイットマンはみずからの変わった肌をさらす露出狂とよばれるのだ。
 ローレンス・ファーリンゲッティ   
   〜アレン・ギンズバーグの詩集『吠える』の猥褻文書裁判に関して〜
 猥褻さが暴きだされるのは詩ではなく、ギンズバーグによって観察される対象の方だ。『吠える』のなかで猥褻にみえる巨大な浪費とは、機械化した現代世界の悲しい浪費であり、その世界は原爆や狂気じみたナショナリズムで自制を失っている。
 ギンズバーグが選んだのは、この世界の暗い側を、そのほとんどが哲学的アナーキズムの伝統に立つ、数人のアメリカの偉人たち、ネルソン・オルグレンやヘンリー・ミラー、ケネス・レクスロス、ケネス・パッチェンらといっしょに歩むことなのだ。
 ギングハーグは「アメリカ」という詩で、『吠える』に最高の弁護をおこなっているが、『吠える』ではこのような問いを投げかけている。
 「セメントとアルミからなる、どのスフィンクスが頭蓋骨たたきわり脳みそと想像力を食い尽くすのか?モーラックよ!孤独よ!汚穢よ!醜悪よ!ごみ箱と手にはいらないドル紙幣よ!階段の下で悲鳴をあげている
 子供らよ!軍隊で泣きべそをかいている少年たちよ!公園で涙をながす老人たちよ!」
 一言でいうと、これは、自分の子供たちが出くわしてほしくない世界である。かくして、戦争の惨事を告げるゴヤは猥褻とよばれ、ホイットマンはみずからの変わった肌をさらす露出狂とよばれるのだ。
 ローレンス・ファーリンゲッティ   
   音楽と政治をみんな、お互いに離しておきたいと考える。でも、そうするのは難しい。なぜなら、自分の生活にすごくかかわってくるものだから。自分達の
 政府や支配階級に何が起こっているのか理解しなくてはいけない。いつも僕は
 、あの60年代の大きな変わりようをふり返ってみる。本当にあのころは。パワフルでダイナミックだった。
 あの10年間ほど、この歴史の中で、地球全体を変えたという期間はなかったんじゃないかな。
 ヴェトナム戦争があり、ロック・コンサートがあり、これらがみんなを団結させ、すべての国籍が一緒になった。
 スライやジミ・ヘン、カントリー・ジョー・マクドナルド、バディ・マイル
 ス、ジョーン・バエズ……みんなが一緒に集まって歌った。
 そういうやり方でミュージシャンは、パワフルになれたし、音楽業界に誰もが理想を持つことができた。
 議員や大統領の名前を知らない奴でも、自分の好きなミュージシャンの名前は知っている。
 だからシンガーは自分自身をよく見つめ、人々に間違ったふうに影響を与えてはいけないんだ。
 アフリカ・バンバータ 
   ジャック・ケルアックに尋ねたことがあるのよ。「有名になるってどんな感じがするの」
 すると彼は「ブリーカー・ストリートを風に吹かれて飛んでいく古新聞の感じさ」と答えたわ。
 アイリーン・メル 
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