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 何よりも親たちは彼が大嫌いだった。だから若者たちにとって
 エルヴィス・プレスリーは
 完璧だった。
 
 トム・ウィーラー
 (ギター・プレーヤー誌/エディッタ)
 
 
 たいていの人間は安全と冒険を相反するものだって考えてる。冒険するなら怪我をしたり傷ついたりするのは当たり前。
 多くの人が、地獄に堕ちていくミュージシャンを信用するもんさ。
 こんな言い方があるのを知ってる?
 「自分が地獄にいると気づいたときは、突きすすめ。
 地獄にいるのなら振りかえらず進んでいけ」ってね。
 アーティストや歌が「真の場所」から出てきたものなのか、
 そうじゃないのか、それが信用の分かれ目さ。
 みんな、自分の場所を見つけるべきなんだ。
 いつも心にサファイアとダイヤモンドを。
 
 トム・ウェイツ
 
 
 僕はレコード・プレイヤーを持っていないけど、
 <ハマースミス宮殿の白人/ザ・クラッシュ>に
 感動してシングルを買ったんだ。
 
 トム・ロビンソン
 
 
 ドールズのメンバーを何人か知っていたんだ。オリジナルのドラマーだったビリー、シルヴエィン、ジョンはいずれもノーバディーズや『マクシズ』に入りびたってたから、時々出くわすことがあった。
 彼らがミュージシャンであることは知ってたよ。
 その頃は、『マーサーズ』がアンダーグラウンド・シーンのすべてって感じだったな。
 そのシーンの価値観、音楽観ってのはおもしろかったぜ。例えば、ここにうまく演奏できないバンドがいるとする。
 でもバンドがうまく演奏できないってことは問題じゃないんだ。
 あのシーンは、エリック・クラプトンだのクリームなんかのすぐ後に起こったんだけど、クラプトン/クリーム全盛の頃はミュージシャンシップがすべてだっただろ?
 ところが突然、曲を弾くのさえおぼつかない、というようなバンドが出てきて、演奏し出したんだ。奴ら、演奏は下手っくそだったけど、何かカッコイイものを持っていた。
 皆楽しんでたよ。パーティみたいで、魅力一杯のシーンだった。
 俺の場合、特にアンダーグラウンドのアヴァンギャルドな映画に関わった後だったから、そこにある種の関連性を感じたな。
 アヴァンギャルドな映画ってのも、とても無計画で、あてずっぽうだったからね。
 
 トミー・ラモーン
 
 マーキー・ムーンが浮かんだのはリハーサルに行く途中だった。
 ニューヨークのど真ん中で、昼間でも月が出てた
 確か42丁目だ
 建物のひさし(マーキー)の間に見える月
 人工の光と自然の光のコンビネーションだ。
 
 トム・ヴァーレーン(テレビジョン)
 
     
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