愛ピのELVIS PRESLEY コレクション
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スコーピオン

スコーピオン


TROUBLE
トラブル
エルヴィス・フリークのクェンティン・タランティーノも青ざめる過激が熱い!
ゴールデンラズベリー賞にノミネートされたスーパーワイルドなカルトな傑作『3000MILES TO GRACELAND』が『スコーピン』のタイトルでやっと日本公開された。
まずはメデタシ!

ラスヴェガスのホテル「リヴィエラ」で行われるエルヴィス・コンテストの参加者に装った極悪5人が所狭しと撃ちまくる。
現在ヒット中の<ア・リトル・レス・カンヴァセーション>がサントラに使用された『オーシャンズ11』と似てなくもないが、『オーシャンズ11』のスマート&知的さにくらべたら、こちらの頭の中はほとんどピーマン状態。

仲間割れ、裏切り、悪党対悪党の追っかけ。女、子供までワル一色の壮絶さ。一番悪くないと生き残れない。
それゆえゴールデンラズベリー賞ノミネートも納得してしまいそうな勢い。

それにしても<サッチ・ア・ナイト(キッスにしびれた)>がどんぴしゃ決まって唸るほかない程お見事。
すごいな!!

音楽はミドル・テネシー州立大学出身のジョージ・S・クリントンが手掛けた。
アメリカ人のあごをはずしまくった大ヒット・おバカ映画シリーズ『オースティン・パワーズ』も手掛けただけあって、おバカ・センスは強力にして抜群。

この上なく怪し気、おバカでセクシャル、ヴァイオレンスな映像を<サッチ・ア・ナイト>で完璧にサポートしたシーンは万歳もの。

おまけにあのポール・アンカまでが支配人役で出演。

エルヴィス・コスチュームがゾロゾロ溢れるカジノ内を観て「信じられない!20年以上前に死んだ男だぞ。」と悪態をつくシーンも最高にイケてる!!

その上にポール・アンカの<君こそわが運命>が聴こえてくるあたりは、永遠に適わぬライバルを表現、太っ腹なブラック・ジョークの素敵を満喫、エレベータ内でのカート・ラッセルの「サンキュー・ベリーマッチ」、極悪5人組が扮した”エルヴィス5”が逃亡したシーンでは司会者の「エルヴィスはもういません」の名セリフが爆笑を誘う。
いわゆるギャング映画なのだが、これだけ隠し味のスパイスが満載になるとギャング映画の態をなさない。

ラスト、凄惨なシーンにポール・アンカ作、エルヴィス、パフォーマンスの<マイ・ウェイ>が流れるにあたっては決定的にエルヴィス狂い咲き。思うにエルヴィス本人が観たら、喜んだ?怒った?ジョーク好きなエルヴィスなら大いに喜んだと思う。

それにしても『グレイスランド』に次ぐエルヴィス満載映画。
エルヴィスを象徴するかのように『グレイスランド』が内省的な天使ムービーなら、こちらは救いようのないピーマン的悪魔ムービー。

グレイスランドに辿り着いた『グレイスランド』、かたや『スコーピン』は3000MILES TO GRACELANDの地でチン没。
お見事!アメリカのすごさを感じて感動世界規模!ネバダ砂漠のさそりも踊る。それにしても、エルヴィスを父と語る怪しいケヴィン・コスナーが、もし道中で、エルヴィスと語るハービー・カイティルを出会っていたら、一体どうなっていたのかと思うと、もう一本お願いとリクエストしたくなりませんか?

さすがのハービー・カイティルもあのケヴィンになら「エルヴィスじゃない」と言うだろうね。
もしかして言うかも!ケヴィンがシクシク泣くのかも?天使モードなら『砂漠の瞼の父』ってどう?あるいは悪魔モードの『グレイスランドの決闘』?
『ハレム万才』のエルヴィス・コスチュームをハービーが着たりして。サントラは<監獄ロック>!
悪のりはこれくらいにしないと。でもでも悪のりしたくなるほどゴキゲンな作品はゲンキもりもり。

ご祝儀代わりにELVISのネオンもうれしい、フリーモント・ストリートを練り歩くシーンは絶品。
ナケるほどカッコいい。撮影では警官100人が警備、
15000人の見物人が殺到、懸命にやじ馬を押さえた異常事態となったという。
愛ピ絶叫!”その場にいたかった〜あ〜”

5人が着用したエルヴィスのジャンプスーツは、飾り鋲も本物と同じ複製。正式に許可を得て製作したそうだが、エルヴィスが着用していた生地はウール・ギャバジンのため重くて熱い。そのためにエルヴィスは熱射病になったこともあったらしい。


本作では過激なアクションもあるためポリエステルと60年代のスキー服布地を使用。カラーは善を表す白をカート・ラッセル、悪の黒をケヴィン・コスナー、赤をスレーター、青をアークエット、黄色をウッドバインが着用。それぞれキャラクターを象徴した。

で、この作品、最初はケヴィン・コスナーがカート・ラッセルの役をやる予定だったそうだ。
ケヴィンの申し入れで入れ代わったが、カートの場合、映画『シンガー』でエルヴィスその人自身を演じただけあって、「エルヴィスの子だぞ!」言うとホントかも?と思ったかも知れない。

「お前、ホントにキングのつもりか?もみあげまで真似して。」とクリスチャン・スレーターがケヴィンに食ってかかる場面も相手がカートだったら、「うん、そう、この人、完全、そのモード」と納得したかも。やっぱり『TRUE ROMANCE』でハードコアなエルヴィス・フリークを演じたスレーターにはケヴィンのそっくりさんぶりは許せない

さすがにカート、エンド・クレジットでの<サッチ・ア・ナイト>はあっぱれ。
この歌、カートが歌っていると思い込んだ観客さん、もしかして多かった?のではないかと思う迫真の口パク。

ところで劇中、カートが乗っていたヨットの名前はグレイスランド、”父からもらった”と語っていたのも意味深。うん、そういえばあのヨットの中には!!!おっと見逃した方、もう一度劇場に走れ!
スパイス満点、激辛ムービーならではの醍醐味だ!


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さてこの作品では、<サッチ・ア・ナイト><マイ・ウェイ>ともう一曲<トラブル>も使用されている。
いずれも見事な選曲だ。<サッチ・ア・ナイト>は観て御覧の通り、<マイ・ウェイ>もかってセックス・ピストルズのシドがやって絶賛されたように、ストレートな使い方は恥ずかしくて聴いていられないところを、このような使い方するからロックンロールしていてイケてるわけです。

エルヴィスをザ・キング・オブ・ロックンロールとして完全復活させてくれてありがとう。

で、<トラブル>ーーー
「さあ、行くぞ」と、どことなく68年TVスペシャルのオープニングを思い起こさせる使い方はロックンロールそのもの。

エルヴィスがジャージーなフル・オーケストラで歌った記念すべき曲。
ジェリー・リーバー、マイク・ストーラーの黄金コンビの提供による楽曲。

愛ピの個人的な意見として、この曲のエルヴィスの声はキャリアの中でも最高レベル。
<ア・フール・サッチ・アズ・アイ><恋の大穴>と続いていく時期のもの。
大声で叫ぶだけなら誰でも出来る。「シャウトってのはこうするんだぜ!」と言ってるかのような迫力のある、
ぐんぐんリスナーをひっぱていくような歌い方はまさしくザ・キング・オブ・ロックンロールを実証している。

<トラブル>を収録した『闇に響く声』は名作『カサブランカ』の監督作品でもあり、エルヴィス映画の最高峰とも言われている。

この映画を約束に出かける前に、何気なく観ていて、ついに約束を忘れてしまった人もいるほどだ。
劇中、白いジャケットに黒のパンツで歌う姿はその後、定番になってしまった。

スコーピン/3000MILES TO GRACELAND』では、カートが白いジャンプスーツを身に纏うシーンで使用されている。何ごとが起こったのかと思う観客も多いと思うが、『オーシャンズ11』で”準備は終わった、

よし、いまから行動だ!”という場面で<ア・リトル・レス・カンヴァセーション/おしゃべりはやめて>が使用されたように、ここでも、絶妙の使い方がたまらない。
”トラブルを探しているなら、ここにあるぜ。”
厄病神が走る。WARU対WARU、ハードで凄惨なヴァイオレンス映画をゴキゲンな映画にしてしまったのはエルヴィスが発散するラブ・パワーの威力。
悪魔のカルト・ムービー誕生だ。

で、最後に驚愕の真実を。
マーティン・スコセッシ監督の『カジノ』でも使用されたホテル”リヴィエラ”のエレベーターの中で、女性がエルヴィス・コスチュームのカートにサインをねだる。この時に差し出すのが、ワールドフェアを舞台にしたエルヴィス映画『ヤングヤング・パレード』のサントラ・アルバム。
この映画、実はカート・ラッセルのデビュー作なのだ。
愛しのナースに近付くためにわざと怪我しょうと企んだエルヴィスが、こずかいをあげるから脛を蹴ってくれと少年に頼む。
この少年こそなんとカート・ラッセルだったのだ!!!!

なんと変質者だよと言ってのけ、キングの脚を蹴り上げた世界一幸せな少年、だった。
がーーーケヴィンも言ってた因果応報ーー

やっぱりここでも!!!!

おっと見逃した方、押し入れに1度入って、もう二度劇場に走れ!
スパイス・モリモリ満点、超激辛ムービーならではの醍醐味満載だ!
←カート・ラッセル!

トラブルを探してるなら
ちょうどいいとこに来たぜ
トラブルに巻き込まれたいなら
オレの顔を見てみなよ
生まれた時から歩き、口答えしてた
オヤジは緑色の目をした山賊さ
オレは凶悪、ミドルネームは「災い」
オレは凶悪、だからちょっかい出すんじゃねえ

自分からトラブルを探したことも
トラブルから逃げたこともない
命令なんて受けないぜ
たとえどこの誰からも
オレは肉と血と骨でできてるだけ
でもオレにケンカを売る気なら
一人で売るのはやめときな
オレは凶悪、ミドルネームは「災い」
オレは凶悪、だからちょっかい出すんじゃねえ

オレは凶悪、ものすごく凶悪な男
オレは凶悪、ものすごく凶悪な男
だからやめときな、やめときな
オレにちょっかい出すのはやめときな
オレは凶悪、オレは凶悪だからやめときな
オレにちょっかい出すのはやめときな
オレは凶悪、そうさ、オレは凶悪
だからオレにちょっかい出すのはやめときな
イェー
cover<トラブル>が収録された闇に響く声はここから買えます。
If you're looking for trouble
You came to the right place
If you're looking for trouble
Just look right in my face
I was born standing up and talking back
My daddy was a green-eyed mountain jack
Because l'm evil, my middle name is misery

Well l'm evil, so don't you mess around with me
l never look for trouble
But I never ran I don't take no orders
From no kind of man
I'm only made out of flesh, blood and bone
But if you gonna start a rumble
Don't you try it all alone
Because I'm evil, my middle name is misery
Well l'm evil, so don't you mess around with me

l'm evil evil evil as can be I'm evil evil, evil as can be
So don't mess around don't mess around
Don't mess around with me
I'm evil l'm evil, evil evil
So don't mess around Don't mess around with me
l'm evil, I tell you I'm evil
So don't mess around with me
Yeah
SPECIAL THANKS
このページをTさんに捧げます。

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