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ELVIS WEEK'99,GRACELAND,MEMPHIS
VOL.1
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99年夏、エルヴィスは石のベッドで蝶にKISSをした。

ロックンロール発祥の地、エルヴィスの街、テネシー州メンフィス、8月16日グレースランドと呼ばれたエルヴィス邸の前。昼には行列ができていてテレビ局がインタビューに走り回っている。インタビューされている間に、答えている人の足と腰の動きがいつの間にかエルヴィスの動きになっている。みんなエルヴィスの影を追っている。メンフィスの強い日ざし、灼けるような熱さのなか、和やかに爆笑が相次ぐ。
THE KING OF ROCN'N ROLL エルヴィス・プレスリーは1977年8月16日42才で突然他界した。グレースランドといのは、グレースという女性が住んでいた邸宅をエルヴィスが買い求めたことに由来する。彼は大スターになってからも、育った町に住み続けた。R&Bの聖地、メンフィスが好きだったことと、母グラディスの思い出が残る屋敷から生涯離れたくなかった理由によるのだろう。

夕刻、屋敷の前の大通り「エルヴィス・プレスリー通り」をポリスが封鎖する。と、すぐさま蝶のいれずみをしたファンキーな娘がふたり、キャンドルを並べ、火を灯す。「一番最後にお祈りに行くの。それまでここで朝までお祈りし続けるの」はじまりの合図のように人が増えていく、道路はそれぞれのキャンドルと写真で埋まっていく。

暗闇が深くなり、大きな空いっぱいにエルヴィスの歌が流れる。遠慮なしに夜空に広がるのが心地よい。
8時30分。有名な音符を施した門扉が開かれる。

キャンドル・ライト・サービスの始まりだ。(クリックでプログラム)
"Artist of the Century" に選ばれた報告が静かに行われ、5万人の喜びの歓声と拍手が起こり、WE GOT! WE GOT!  握りこぶしが天に向かう。
「キャンドルはお持ちですか?もし、なければ我々が用意しています」の質問に静かに力強くキャンドルが一斉に点灯される。
淋し気に三日月のブルームーンが輝く夜空に3曲目が流れた途端に、嗚咽が一斉に聞こえ出した。みんな同じことを感じたのだろう。
エルヴィスが天空から舞い降りたかのようにそこにいる気がする。生身の人間の声だ。シンセサイザーを通した機械的な声ではない。魂の声に涙が止まらない。老いも若きも男も女もみんなが泣いている。アルバムの片隅にあった、とっても地味な歌"TENDER FEELING"(愛はやさしく)ああ、なんという声。なんということだ。その歌声にみんが癒されいるのだ。お参りに来たのに、みんな癒されている。

キャンドルの行列が動きだす。それぞれが敬意と感謝の気持ちを表すかのように、整然と静かに話し声もなく、エルヴィスが眠る石のベットをめざす。通路には世界中から寄せられた手作りの花環が並んでいる。冷たい石のベットがバラの花と熊のぬいぐるみの山で温められていく。♪Oh〜、ママはバラが好きだった♪「想い出のバラ」と「テディ・ベア」という曲の仕業だ。(SONG BOOK のページ参照)


起きて!遊ぼうよ!と
石のベットの上を軽やかに
蝶々が無邪気に舞う。

石のベットで、癒しの路で、泣き崩れる人たちが後を絶たない。
門からエルヴィスの眠る石のベットまで整然と続く行列は朝まで続く。
深夜1時、Are you cameback,me too.と若い女性が声をかけてくる。昼から並んで塀にサインをしていた彼女は2回目のお祈りにきた。一度目は車椅子に乗ったおばあさんの世話をしながらやってきた。おばあさんは、車椅子から花束を墓前に投げると速やかに退いた。その後邪魔にならないところで静かに涙を拭いていた。


いつしか屋敷の前の大通りはめいめいのキャンドルが占領した。立ち去ろうとせずに静かに夜を過ごす。空にはやさしい声が響き続ける。
それぞれのエルヴィスを心に、絶えまなくキャンドルは並べられ、朝まで燃え続けていた。深夜になっても塀にサインをする人が絶たない。「ありがとう」の文字が目立つ。みんな何かをもらったんだ。
大切な者の名前を書こう。エルヴィスが守ってくれそうな気がするから。