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虚言症……その監禁された愛
無理矢理に繕ってみたりしないで大丈夫
いま君の為に歌うことだって出来る
あたしは何時もポロポロで生きる
 

自分への愛を確かめるための虚言を放つ君。
自分はそんなことしなくても君をこんなにも信じて愛していると歌う。
虚言と実際のギリギリを歩く君、それを受け入れてボロボロになっている自分。
切なさが響く、美しい歌だ。

かって行った自分の判断や反応が周りに受け入れてもらえなかったら……
あるいは、誰だって裏切られ続けれれば……

自分のした判断の結果がことごとく裏切られると、自分の自然な反応や判断は本当に適切なのかという疑惑に苛まれる。
「君の判断は何も間違っていない」と聞かされても、何もかも間違っているように思える地獄。

咽が乾いていて、水が飲みたいと思っても、過去に悪い水のために大病を経験すれば、そこにある水が飲めなくなる。それと同じだ。

予測不能に陥った<君>は苦しみから脱するために「虚言」を放ち<あたし>の愛を確かめる。

その虚言は大きな損失につながる危険がある。
綱渡りをするかのようなギリギリの生きざまは、それを見ている人間には辛い。
自然な反応として「君なんかに興味ないよ」と思える状態にならない限り、いくら辛くても耐えなければ仕方がない。
受け入れても、受け入れなくても、選択肢は「仕方ない」しか残されていないからだ。
このような選択肢しかなければ、<あたし>の心がボロボロになるしかない。

ギリギリを歩いている<君>とそれを受け入れてボロボロになっている<あたし>。
どうせ仕方ないのなら、どこまでも受け入れていこうという刹那さ。その眼差しの輝きに賭ける。出口なしの監禁された愛。

「勝訴ストリップ」は虚言症で始まり、依存症で終わる。
タイトルの字数がすべて対称系になっている、このアルバムは「罪と罰で彩られた共依存、あるいはそれに近い世界」を描破している。
セクシーな写真や激しいアプローチに騙されずに、林檎の発信する刹那さに神経を傾け自省するのも楽しみ方のひとつだ。

共依存を病気という。しかし依存症は大半の人にとって何らかの形で起っている。依存症があれば「共依存」も起る。
当たり前なのだ。愛は深くなればなるほど共依存に近い状況に陥る。大切なことは「自分は苦しんでいることを自己認知」することだ。すべてはそこから始まる。かってパンクスたちが王室に戦いを挑んだように、<あたし>と<君>は自分への戦いを仕掛ける。その敵(魚の目をしているクラスメイトが敵では決して無い)は巨大だ。しかし林檎が歌うことで戦うように<あたし>と<君>も戦う。いつかきっと勝てる!
なぜなら巨大だけど、いつでも勝てる相手だからだ。敵は自分だから。いかさまも出来るんだ。自分にOKだせば、それで勝負あり。いまのままの君でいいんだよって言えばそれでいい。敵を巨大に育て上げているのも<あたし>と<君>なんだ。究極の愛はすぐそこにある。