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最近やっと椎名林檎の存在を
客観視できるようになりました

LAWSON TICKET 3月号記事より

1月にマキシ・シングル2枚を同時発売し、ファンを驚かせ、よろこばせた椎名林檎。その最新シングル情報から、次のアルバム、そしてツアーと、2000年の彼女のこれからを聞いてみた。

どちらも出したいから1枚にはできなかった

Q)11月は「ギブス」と「罪と罰」、2枚同時リリースという、なんともうれしいようなもったいないようなマキシでしたが(笑)。

椎名林檎インタビュー「これにはいろいろありまして。『ギブス』はもともと去年の4月に出すはずだったんですけど、私が病気しちゃって出せなかったんです。で、次のタイミングの10月になった時に、何を出そうかという話になって、当然『ギブス』も考えうれたんですけど、4月にあれだけ『ギブス』を出すって一言っておいて出さなかったものを、待たせたあげくに『ギブス』っていうのも、ちょっとないかなと。新鮮味もなくなるじゃないですか。それでその時は『本能』にして、ちょっとワンクッション置いてから『ギブス』を出そうっていう考えだったんですよ。それで「罪と罰』っていうのは、去年の1月に出来て、4月の『先行エクスタシー」っていうツアーでやったんですよ。その時、自分でも盛り上がってたから、シングルで出したいと思って、ファンのみんなに"出してもいいと思う人?"なんて一言ってたら、みんながメーカーに圧力かけてくれて(笑)。これは出さないとって思ってね。でもタイミング的に『ギブス』もあるし、アルバムまでに、もう1回出せないのかって聞いたら、それは無理だったんです。じゃあ一緒にに出しちゃおうかって感じで」

ビデオの出来がよくて同時発売を後悔(笑)

Q)でも、もったいないってい『気持ちもありますよね?

「最初はそれほど思わなかったけど、プロモーションビデオを作った時に思いましたね。どっちもいいんで、同時リリースだと両方流れないんじゃないかって」

Q)どんなビデオなんですか?

「まず『罪と罰』のほうは、自分のクルマを切るっていうのがコンセプト。その時、スゴイ古いクルマ乗ってたんですよ。ヒトラーっていう名前つけて(笑)。それでスタジオ行った時に、"ヒトラーが止まっちゃった、最悪だったんだよね"なんて一言ってたら、ディレクターが"ひどいねえ、じゃあヒトラー切る?ビデオで"つて(笑)。私も軽い気持ちで"いいよ"つて言ったら、ホントに切ることになっちゃって。そしたら、ヒトラーもわかったのか、いままでより元気になっちゃって。それ見たらいじらしくて"切りたくない!"って半泣きで言ったんだけど、"でも、いまクルマ切る人いないよ"って説得されて。でもビデオの出来は最高ですよ。ぜひみんなに観てほしいですね。ヒトラーの勇姿を」

Q)すごいビデオですねえ。「ギブス」のほうは?

「ライブでずっとやり統けてきた曲だから、私の中ではとにかく演奏シーンだったんですよ。それでそういうのをカッコよく撮れる監督っていないかなって探しててくるりの『青い空』とかブランキーの『デリンジャー』のビデオが好きで、私が言ったら実はその2つを撮った監督は同じ人だったんですね。じゃあ、ぜひ頼みたいって思って。もう私のイメージどおり。これもぜひ観てほしいですね」

やっと世間の批評を客観視できる大人に

Q)「ギブス」もそうですけど、むかし作った曲というのは、現在の自分がやる時に多少なりとも抵抗を感じるものですか?

「アルバムを出して、最近まではいろいる考えましたね。でもいまはふっ切れたというか、何を言われても大丈夫になった。だから、『ギブス』のようなある意味でいまの私には恥ずかしい曲でも、1つの曲として考えられるようになったんです。みなさん、いろいろおっしゃってくれるじゃないですか。前はそれにいちいち反応して傷ついたりしてたけど、いまはそうなんだって客観的に思えるようになったんですよ。スゴイこと書く人いますからね。
"エロ道化師椎名林檎の知性とは何か"とかさ(笑)。自分自身、大人になったというか、フラットに考えられるようになったんでしょうね。椎名林檎というキャラクターを私から引き離して考え5れるようになったんですね。"不思議ちゃん"猥雑・"エキセントリック"つていうのが、私が世間で紹介されるキーワードなんですけど(笑)、私自身意識してないから、最初は"なんで?、て思った。でも、いまはそれを楽しんでるところがあるんですよ。この3つを使ってアルバムタイトルにしようかなって思ってるぐらい。『不思議、猥雑、エキセントリック椎名林檎、少女』つて(笑)。

私のキーワードを"不思議少女"で挟んでさ。メディアに対するアンチテーゼ。"私は普通なのになんで?"って思ってましたからね。今回の2枚目にはつけてないけど、3枚目のアルバムのタイトルにしちゃおうかな(笑)」

アルバムは夏にはもう出来てたんですよ(笑)

Q)アルバムの話が出たところで、2ndアルバムなんですが、もう完成されてるんですか?

「完成も何も、実は夏には出来てたんですよ(笑)。1stアルバムを出した時にはもう次を出したくて、ガンガン作ってたら夏には完成しちゃった。でも、そんなにすぐに出すわけにはいかないですからね。私としては早くみなさんに聴いてもういたかったんだけど、いろいろ業界の事情というのもありますから、オフレコにしてたんです(笑)。でも、くやしかったのは、1stアルバムの盛り上がりを見て、椎名林檎の次はヤバイ。「無罪モラトリアム』で出し尽くしたんじゃないか、もう曲はないんじゃないか"とか言われたんですよ。その時はさすがに”何それ!”るで感じで、"こんなに素敵な曲があるのよって、世間に公表したかった。ホントに早く出したくって、スタッフの方々に"早くー!"って言ってて、そんなに出してくれないんだったら、"勝手に3枚目を先に出しちゃうゾ"なんて(笑)。しかも、.インディーズで出しちゃうゾ"って(笑)」

Q)そんなガマンを重ねた2枚目は、どんな内容なんですか?

「簡単に言えば、『無罪モラトリアム』と対になってる。この2つが揃って椎名林檎みたいな、ある意味で2枚組みたいな感覚なんですよ。『無罪モラトリアム』を評価してくださってる方々にとっては、次はヤバイでしょって感じかな(笑)。もちろん、ちゃんと椎名林檎はしてるから、よく聴いてもらえると、いままでの流れはちゃんとくんでると思うんですけどね。スゴイですよ。曲はなんらかの形で『無罪モラトリアム』と対照になってるんですよ。"うわあ-って感じ、フフフフッ。早く、聴・い・て(笑)」

Q)そんなすごいアルバムを引っさげてのツアーも待っていますが、どんなことを考えてます?

「前が先に攻めたから、次は下剋上にしようって言ってて。でも、下剋上っていうのは、,私、客に攻められんのか?コェー-とか笑ってたんです。"火とか持ってきたらどうする?なんてね(笑)。でも、去年の秋に『学舎エクスタシー』っていうのをやって、実はそこで攻められてるんですよ。シングルとかヒット曲とかややらなかったんで、非難ごうごうで(笑)。そうか、これが下剋上なんだって、だから、次はまた私が攻めていいんだなって。というわけで、今年のツアーはまた、ガンガン攻めさせてもらいます。覚悟しててください(笑)」

世間で騒がれているような不思議少女でも、神経質なアーチストでもなく、まったく気負いのないフツーのやり方でフラットに生きている人というのが、実際の椎名林檎の印象だった。どんなアルバムが仕上がって、どんなツアーを観せてくれるのか、今年も林檎から目が離せない。

どの林檎を食べますか?