起訴が決定した人気女優の薬物問題。薬物は人間を滅ぼすと繰り返し報道されています。
                  確かにそうだけど、 彼女自身の本当の問題は「薬物」そのものではありません。
                  
                  薬物を使うに至った「正常に機能しないシステム」が彼女に内在していることが、彼女の問題であって、どのようにして機能させるかが今後の課題なのです。
                  
                  よく受講生やお問い合わせいただく方々から聞く言葉があります。
                  「うちの親はイチローのような親ではない」「うちの家庭は、問題がある」
                  「親は自分に正しいあり方」を教えてくれなかった・・・等など。
                  
                  では、彼、彼女の言う「正しい家族」とは、どういう家族なのだろうか?
                  ホームドラマのモデルになるような家族をイメージしているのだろうか?
                  
                  事件の渦中にいる人気女優 が騒がれるのも「虚像」と「実像」のギャップが大きすぎたことも原因です。
                  それと同じで「正しい家族」のイメージとは虚像でしかない。
                  
                  家族は、ほとんどがなんらかの問題を抱えていて、日々苦闘しているものです。
                  
                  つまり、正常な家庭とは、家族のシステムが機能しているか、どうかで判別するしかありません。
                  システムを機能させるにはルールが必要です。
                  
                  家族は親。兄弟でも個人の集まりです。 
                  機能している家族とは、個人全員が機能していることにつきます。
                  しかし機能不全の人がいたとしても、可能性を信じて、互いが協力して、可能な限り機能させることで、家族として機能する仕組みがある。
                  それが機能している家族です。
                機能している家族では、ルールはシンプルで現実的、柔軟で、寛容です。
                  ひとりひとりの、考えの違いを汲み取って成り立っています。
                  機能している家族は開放的で、ルールには一貫性があり、日や時間によって変わることもありません。
                特別な状況に遭遇して乗り越えようとするときも、人間的なぬくもりを忘れません。
                  どんな場合も家族全員が従えるルールである点で平常と変わりません。
                  
                  こどもは、こどもであることを許されていて、自分がすること、これからなにをどうするのか、期待されていることを知っています。
                  こどもは親を信頼することができます。
                
                  「互いに尊重して、迷惑をかけないように、自律しないさい。自分の持てる力を使い切りなさい。それでもうまくいかない時には知らせない。助けてあげる。
                    嘘をつかないようにしないさい。約束は守りなさい。感情的になってはいけない。乱暴なことをしてはいけない。虐待してはいけない。弱者にはいたわりを持って接しなさい。」
                
                こういうルールを持った家族では、「家族」「近隣」「クラス」「職場」・・・などあらゆるチーム、共同体にも、家族のルールを基礎的に使用することを奨励します。
                  同時に個人を尊重し勇気づけます。自立が推奨されます。
                  
                  個人が主体的あることがなにより推奨され、自分の出来ること、自分の物を持つこと、自分と他者の境界を持つことが許されます。
                こどもは刻々と変わる状況に対処する方法と責任の引き受け方をルールから<誕生から成人になる全プロセス(アサーティブな子育て)>の時間をかけてゆっくりと学びます。
                一方、機能しない家族では、ことごとく反対です。そして閉鎖的で感情を表現しても見捨てられ感が残ります。幼いこどもにとって見捨てられ感は生命の危機を感じる恐怖です。
                  
                  この恐怖から自分を守る方法は、とにかく気に入られることです。
                  そのためには必死のコントロールが必要になります。
                  それがバレないように細心の注意で実行します。
                  
                自分の感情を認めないことは安心です。知らないことは、恐怖からすこしでも遠のく手段だからです。
                  見ない、言わない、聞かないことにします。
                  それでもコントロールは機能しません。それは恐怖の瞬間です。
                  繰り返し繰り返し無力感と見捨てられ感を味わいます。
                  
                  それを隠そうとします。もし、求めていることを知られたら、悲しんでいることを知られたら、逆手にとられて、さらに強い無力感と見捨てられ感を味わうことになるからです。
                どのような状況にあっても何事もなかったように、順調であるかのようにふるまいます。
                サカイ式ライフスキル講座「自分を好きになる作法」では、何事もなかったように、順調であるかのようにふるまう人たちがたくさん受講されています。
                  自分が抱えている事実に向き合うことで、混乱する方がいます。
                  
                  しかし、それこそ気づきの始まりなのです。
                
                
                  ゲンキポリタンの サカイ式ライフスキル講座「自分を好きになる作法」では、何事もなかったように、順調であるかのようにふるまい人たちがたくさん受講されています。
                  時には、自分が抱えている事実に向き合う、講座を受講することで、混乱する方がいます。
                  
                  しかし、それこそ気づきの始まりなのです。
                  間違った意識、行動は、どこかで気がつかない限り変わりません。
                  つらくても、もう二度とテキストを読む気がしなくなっても、立ちあがります。
                  
                   気づきは突然に、不意に起こります。 
                  それからが二人三脚のパーソナルトレーニングが効果を発揮します。 
                  
                
                機能しない家族のルールは2つあります、
                  そのひとつは 親がこどもに与えた恐怖と不安による支配の上に成り立っています。
                  もうひとつのルールは、こどもが親に対して作った「見ない、言わない、聞かない」自分を知られない限り安全だとするものです。
                  
                  親から子、子から親。。。。
                  それぞれが作った違うタイプのルールが同時に使われることで、奇妙なバランスを保ちながら、家族を機能させないことで、サバイバルする仕組みをつくっているのです。 
                  
                それは時間をかけるほど、人間関係を歪め、健全な人生観から遠ざけます。
                  ライフスキルが育たなくなります。
                  
                  機能不全に陥った家族を体験してきた人には、ありもしない虚像の「正常な家族」と自分を比較する人がたくさんいます。
                  その比較は自虐的で自分を痛め続けます。 
                ”正常な家庭の子は、なにもかもが順調で、自分にないものを持っている。
                  自分にはハンディがあり、それは正常な家庭の子には、
                                決して理解できない深い悲しみと強い痛みだ。”
                  ・・・・考えても仕方のないことを繰り返し考えます。
                しかし、それこそがじぶん力の再生を拒んでいるトリックであり、逃げ場なのです。
                  
                  正常な家庭というものが、どういうものか、虚像でしかありません。
                  問題のない家族はないと言っても過言ではありません。ないようでもあるのが家族です。
                  問題を乗り越える力を持った家族が健全な家族なのです。
                ですから、正常な家族とそうでない家族という比較をして、さらに自分を痛めるのではなく、問題が起こった時に、上手に対処できるように考え行動することが大事なのです。
                  
                  健全でありたいと願う人は、考えても仕方のないことを考えずに、自身が身につけているライフスキル 
                  10のスキルを総動員して自分にできることをします。
                   
                ゲンキポリタンの サカイ式ライフスキル講座「自分を好きになる作法」では、
                  だから安心して取り組めると、うれしいお言葉をいただいています。