つまりは、能力の有無より、時間をどれだけ有効に使うかであって、どんどんスキルアップを意識すれば可能になるし、そういう道筋が自分のなかに開けていきます。
                      その方が重要な問題であって、「自分探し」とよく言いますが、仏像のように、自分がどこかに鎮座していることもないので、探して見つかるものではありません。
                    
                       自分探しの対象である“自分”とは三位一体のスキルそのものです。
                      だから、具体的な活動を通してこそ磨かれるものだし、行動のプロセスを通して自分を知ることができるのです。
                      
                      行動しないと、失敗もないから気持ちは傷つかないけれど、自信は持てないままです。「何をしていいのか分らない」の背景には「何をするにしてもモチベーション、マネジメント、コントロールが必要だけど自分にはあるように思えない」自己不信があります。それに変化を起こせるのは自分の行動だけです。 
                      
                      変化を起こす行動を自身がしないまま、時間が経過する状況は、あなたにも他の誰かにもあることで、責める必要はありません。
                      
                      それにしても、時間は人生そのものです。
                      自責の念を抱いたり、自己嫌悪している間に貴重な時間を消化してしまうのがもったいない。
                      それすら勿体ないのに、10分程度で終わってしまう内容を60分に水増ししたテレビ番組を見て過ごしていませんか。
                      あるいはコマーシャルを見て過ごしていませんか?
                      それが仕事なら別ですが、その時間は、自分の人生に自分の身体を使い自分の魂とスキルを刻める時間なのです。
                      時間を無為に使えば「何をしていいのか分らない」のが普通になります。
                      すると「何をしていいのか分らない」は連鎖するようになります。
                      悪魔のサイクルです。
                      
                      「何をしていいのか分らないから」という理由で、無為に時間を費やすなら、「走りながら考える」方がいい。
                      「時間内」という現実的な制約を意識することができると、「できるけど、しない」という選択ができるようになります。
                      「できるけど、しない」が言えると「これがしたい」と言えます。