対人関係で自分を出せません

自分が考えていることを言えず、兄や母などを初めとして、他者に認められる為の行動しかとってきていませんでした。
対人関係で自分を出せません。人の奴隷なんです。解決するための方法を教えてください。

二つの点に気をつけて行動してみましょう。

　
他人の感情の上に自分を乗せたら他人の感情の変化の都度、自分が揺れ動くことになりますよね。
その他人が特定の人ではなく、複数で、しかも自分にとって重要な存在であると思いますので、混乱は必至です。

どんな経験をしてこられたのか分りませんが、何にしろ、それは自分を守る手段なので、それをダメな奴とか自分を責めないでください。
それは自分を守るために賢明なやり方です。
ただ解決したいと思うことは素晴らしいことですよね。
もっと違うやり方があることに気がついたわけですから、大きな変化です。
それに気がついた自分を信頼してあげたらいいと思いますよ。

解決するための方法は、
そのひとつは解決を急がないことです。

暗闇を歩くときを思い起こしてください。
前に障害がないか確認しながら少しずつ進みますよね。
進みたいけど、どんな目に遭うか分らない不安が自分を悩ませているのですから、同じ要領です。

これまでも、そうして来たと思うんですが、ちょっと違うのは、いまも書いたことですが、もっと違うやり方があることに気がついた点です。
手探りで歩いているけど、実は障害物はなさそうだと気がついている。だからもっと大胆に歩いてもいいのではないかと思い始めているのではないでしょうか？
その感触は正しいと思います。
でもそこで一気に歩いたら転ぶこともあるでしょう。
そのときに自分がどの程度の怪我をするかは誰にも分りません。だから確信が持てるまでは、まずはあせらずに歩けばいいと思います。
つまり少しずつ自分を出していけばいい。
出せなかったからといって自分を責める必要もない。
野球で優秀なバッターでも３割そこそこです。
自分を出すトレーニング中だと思えばいい。

もうひとつは、
あなたが、自分の価値観や必要に耳を貸して、それに従うことです。
その際、社会のルール、マナー、法律を遵守することはいうまでもありません。
あなたはこども時代からの長いトレーニングによって、自分の価値観や必要より、他者の価値観や必要を配慮する習慣が身についていると思います。
それに頓着しないようにしたほうがいい。
頓着するなというと、あなたは「それでは自己中心になるのではないか」と不安を感じるでしょうが、本当に
自己中心的な人はそれを考えない。

つまり、あなたが、迷いながら自分の価値観、必要を優先しても、自己中心的になることはほとんどないということです。
自分で自分の面倒をみてあげようと思ってください。
あなた以外にあなたの面倒を見ることはできない。
あなた以外の人があなたに対してできることは、その応援だけです。
反対にあなたが他者の面倒を見ることもできない。
あなたが他者にしてあげられるのも、自分で自分の面倒を見ている人の応援しかありません。